まだ元気な利用者の健康維持を促す方法

デイケアセンターなどに勤めている介護職者の意識として重要なのがサービス利用者の健康維持の方法を考えることです。

介護施設の中では比較的元気な利用者が多く、まだ一人でも生活できるレベルに回復できる可能性すら秘めている人も多いでしょう。

その人の現状を維持あるいは現状よりも良い状態を生み出していくためには、個々の利用者に合わせて自分から健康維持に取り組める方法を提案する必要があります。

比較的元気だとはいえ、基本的には何か不調があって介護施設に来ているのは確かであり、不調を正確に聞き出すことが重要です。

その不調があるために行動が制限されてしまっている場合が多いからですが、注意しなければならないのがその不調が1つとは限らない点でしょう。

予め症状として訴えていたものの他にも本人が抱えている不調がある場合は少なくありません。

腰が痛いのに隠していたら、それが原因で歩くのを躊躇してしまって足腰が弱くなり、ついには寝たきりの生活になるリスクがあるでしょう。

そのように考えて密に会話をするようにして、1つでも多くの不調を聞き出すのが重要です。

そして、適切な対策を練って家族と相談し、日常生活の中で行ってもらいましょう。

本人が家族には知られたくないと言っている場合には、家族に口止めをするか、その不調には触れずに対策方法だけを家族に伝えて実践してもらうのが大切です。

それによって利用者との円満な関係を維持でき、信頼を持って不調を訴えてくれるようになります。