冬場に大流行するインフルエンザは、ウイルスによってもたらされる疾患です。
一般的にインフルエンザは10日ほどで回復に至りますが、時には重篤化したり、合併症を引き起こしたりすることもあります。
インフルエンザの発症者は子供が中心ですが、死亡者となると高齢者が多くなることも特徴です。
高齢者がインフルエンザにかかった際は、より入念なケアが必要になります。
それは元々老化によって身体機能が衰えていることに加え、インフルエンザによって食物や水分の補給がいっそう困難になるためです。
いつも通り嚥下できないことがあるため、食事や薬にとろみをつけて飲み込みやすくする工夫が必要です。
またインフルエンザで筋肉痛や関節痛が発生することで、いつも通りの動作ができなくなり、転倒のリスクが増すこともあります。
普段以上に介助が必要になるため、なるべく目を離さないようにしましょう。
インフルエンザが認知に影響し、夜間の徘徊などを引き起こすこともあるため、どんな動きをとっても良いように、室内を整理する、薄明かりを点けておくなどの対策方法も大切です。
このような対策だけでなく、インフルエンザを予防するための健康維持も重要です。
普段からしっかり栄養を摂り、適度な運動を心がけ、免疫力を高めていきましょう。
また帰宅時や食事前にはうがい手洗いを行い、部屋は加湿器やぬれタオルで一定の湿度を保つようにしましょう。
冬場の外出は控えることが望ましいですが、用事がある際はマスクを着用し、感染を防ぎましょう。